最初は藁でもいい

「わらしべ長者」というお話をご存知でしょうか?名前は聞いたことあるけど、どんな話だったっけ?という方は多いかもしれません。

ある生活に困った男がお寺に行って観音様に救いを求めました。そうすると、観音様から

「このお寺を出て最初に掴んだものを大事にもって、西へ進んでいきなさい。」

とお告げを受けました。

お告げを聞けた事に喜び、お寺を出て急いで歩き始めると直ぐに躓いて転んでしまいました。その時に、ふいに地面にあった”藁”を掴んでしまいました。こんな藁でどうずればいいのかと思いましたが、観音様のお告げだからきっと良いことがあるのだろうと思い、その藁をもって歩きだしました。

今度は自分の周りを虻がブンブンと飛び回りました。煩いのでとりあえず、虻を掴んで手に持っていた藁に括り付けました。

そしてまた歩き始めると、道端にワンワン泣いる男の子とお母さんがいました。男の子は虻がついてブンブンと動いてる藁を見て泣き止み、それが欲しいとお母さんにダダをこねだしました。仕方ないと、その男の子に虻の付いた藁をあげました。お母さんは男の子が泣き止んだ事に感謝をして御礼に蜜柑をくれました。

また歩いていると今度は道端に喉の渇いた男がいました。可哀想に思い、さっきもらった蜜柑を上げました。男はたいそう喜び、御礼に一つの反物をくれました。

そして歩き続けていると、今度は弱った馬とお侍さんがいました。お侍さんはもう歩けない馬を置いていこうとしていました。そこでこの反物をあげるので、その代わりに馬を私に頂けませんか?と言いました。お侍さんは使えない馬より反物のほうが良いと交換に応じてくれました。その弱った馬が苦しんでいるのを見て、せめてもと思い沢山の水を与えると馬はすっかり元気を取り戻しました。

その後、この馬に乗って歩いて大きなお屋敷の前を通りがかった時にその屋敷の主がちょうど出てきました。そして、どうしても急いで行かないといけないのでその馬を貸してくれないか?戻ってくるまでこの屋敷を好きに使っていいからと言いました。

家がなかった男ですから、これ幸いと大きな屋敷で快適な暮らしを送るようになりました。そして屋敷の主はいよいよ帰ってこず、観音様のお告げを受けた生活に困った男は大きなお屋敷の主、長者になりました。

というお話です。

現実は、そんなに上手くいくわけないじゃないかと思われるかもしれません。しかしこのお話の一番大切な部分は最初に掴んだ藁を、なんだ藁じゃないかと投げ捨ててしまわず、しっかりと手にして前に向かって進んでいったという事だと思います。

最初は藁でもいい。むしろ何でもいい。ただ今自分の手の中にあるものをバカにせず、捨ててしまわず、それを少しずつ少しずつ、より良く変えていきながら前を向いて進んでいく事の大切さ教えてくれているように思います。

今大変な世の中で、自分の手元にあるものを見た時に大したものがなく、どうしようかと途方に暮れてしまう時があるかもしれません。そんな時にこのお話は元気を与えてくれます。最初は藁でもいい、なんでもいい、ここから頑張るんだと思わせてくれます。

先が見えず不安になる今ですが、自分を励ましながら、悲観せずに前に向かって進んで行く大切さを学ばせて頂きました。

また今日のお話は先日、本をご紹介した大愚和尚のYoutubeの動画を参考に書かせて頂きました。有難うございました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です