お金で幸せになる人、不幸になる人

「幸せをお金で買う5つの授業」

刺激的なタイトルですが、コロンビア大学の心理学の教授エリザベス・ダンと、ハーバードビジネススクールのマーケティング学の教授のマイケル・ノートンの共著の本です。

結論から言えば、一般的に生活に必要なお金以上の収入は人生の幸福度に大して寄与しない。それでは幸福な人と、そうでない人の差はどこにあるのか?それは「お金の使い方」にあるのだという事を沢山の実験のもとに客観的に説いています。

プロローグに下記のようにあります。

「どの書店にも、より多くのお金を稼ぐにはどうしたらいいかを指南する本が書棚にっずらりとならんだコーナーがあります。しかし、いま持っているお金をどうやって貯めるかではなく、どうやって使うかを考えるようになると、幸福になるために無限に富を増やさなければいならないという脅迫観念から開放されていきます。」

そして沢山の実験の結果、幸福度が高い人のお金の使い方には5つの傾向がありました。

①経験を買う
②ご褒美にする
③時間を買う
④先に支払って。あとで消費する
⑤他人に投資する

⑤の「他人に投資する」という項の中にこんな例が紹介されています。

「2012年にダニエル・ホーキンズは「ダラーコレクティブ」を設立しました。メンバーはそれぞれ1ドルを寄付し、その集まったお金でどんな気前の良い行為をするかはみんなで決めます。

最初の活動はバレンタインデーに若い夫婦の食事代を全て支払って2人を驚かせるというものでした。ダラーコレクティブのメンバー何人かがそのプレゼントの様子をビデオに撮影し、後日残りのメンバーに見せました。

予想外の無料の食事をプレゼントされた夫婦はどうしたでしょうか?彼らは浮いた食事代を地元のチャリティーに寄付することにしました。」

たった1ドルですが、どんな気前の良い行為をするかみんなで話し合っている時を想像するととても楽しそうではありませんか?1ドルで缶コーヒーを買うよりもはるかに楽しさと幸せを感じられるように思います。

今、コロナで収入が減少したりする事が多い中、限られたお金をどう使うか、考えることが多くなったように思います。そんな中でも困っている飲食店の支援にお金を使ったり、クラウドファンディングで誰かを応援したり。大変な中でも誰かを支援する為にお金を使ったりする人が増えました。それは結果的に自分の幸福度を押し上げると体感的にわかっている人が増えたからかもしれません。

修行時代に朝から晩まで掃除させられたお寺の廊下にこんな言葉が掲げてありました。

「蔵の財よりも身の財すぐれたり 身の財より心の財第一なり。」

日蓮聖人のお手紙の一節です。今一度自身の生活と活動を見直し、より心を豊かにするお金の使い方をしていきたいなと思いました。

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