ご利益の本当の意味

事業には「経営」と「利益」がつきものです。しかしながらこれらの言葉がもともと仏教の言葉であるという事はあまり知られていないと思います。

まず「経営」いう言葉の本来の意味です。

「経」は「筋道(道理)を通す」ことで「営」はそれを「行動に移す」ことです。

お”経”は人として道理を通すための教えなのでこの字を使います。緯度”経”度の経も縦軸という意味ですね。

仏教ではこれらを布に例えて教えられます。布は縦糸と横糸を紡いで作ります。縦糸は時が経っても「変わらないもの」、「変えてはいけないもの」を表します。事業で言えば「理念」や「価値観」だろうと思います。

そして横糸は時代に合わせて「変えていくもの」「変えなければいけないもの」を表します。時代に合わせて、様々に「方法」や「手段」を変えながら自由に行動をしていく事だろうと思います。

また「利益」という言葉ですが、仏教ではよく「ご利益(りやく)」と言います。

仏教では「他人の為になる行い」や「周囲から喜ばれる行い」の結果としてもたらされる恵みの事を表します。仏様神様からご利益を頂くというのは祈りを捧げ喜んで頂き、その結果として恵みを頂ける。ご利益の一つの形であって、それが全てではありません。

商売をして人を喜ばせ、その結果として恵みとして金銭を得る。だからこそこの「利益」という言葉を使います。逆に人を喜ばせず得る金銭は、本来の意味では「利益」ではありません。そして人に喜んで頂いて得る「利益」には金銭以外にも沢山の「ご利益」があると思います。

この変化の多い時代の中で、自分にとって大切な価値観という縦糸をしっかりと持ち、現状にあった様々な方法という横糸に果敢にチャレンジして、人を助け、喜ばせ、ご利益を得る。

言葉の本来の意味を考えることで、行いの本来の目的を教えて頂けるように思いました。

大愚和尚の「苦しみの手放し方」を参考に書かせて頂きました。

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