華がある人

能の”華”やかさを追求して大成させた「世阿弥」の「風姿花伝」という日本最古の演劇論を説いた本があります。今日では能は伝統芸能として確立されていますが、昔の能は演劇界にイノベーションを起した存在でした。

世阿弥は”花”という言葉を何よりも大切にしていました。四季折々に色々な”花”が咲く。だからこそ、その”花”は珍しく、面白く、人が喜ぶものとなると考えました。

「珍しきが花」

能も観客にとって珍しく、新しいものであるからこそ、面白いと感じる。それでは新しいものを生み出すためにはどうすればいいのか?

「住する所なきをまず花と知るべし」

住する所とは同じ所に留まる事。それでは人を感動させることは出来ないと言いました。上手く言ったとしても留まらず次の場所に移っていく事の大切さを説いています。

仏教にも「諸行無常」という言葉あります。物事は常に移ろい変化していくものだ、と。どこか退廃的なイメージがあります。

しかし物事は変わりゆく、自分も変わりゆく、つまり自分自身が今どんな状態にあったとしても変われるんだ、というメッセージでもあります。そして嫌が応にでも変わらないといけないのであれば、より良く変わっていく努力をした方が良い。それが仏様の教えでもあります。

変わらない事が素晴らしい事ではありません。大切なものはしっかりと心に持ちながら、どんどんと新しい環境に身を置いてみる。一喜一憂しながらもきっと新しい自分になっていくのだと思います。

法華経も”華”の教えです。素敵な華を咲かせられますように、恐れずチャレンジしていきたいなと思います。

「風姿花伝」は他にも素敵な言葉が沢山ありましたので、またご紹介したいなと思います。

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